ご寄付

「日本一幸せなお母さんをふやす!」という育ちあいの家の理念に賛同してくださる”応援会員さん”を募集しています。小さな子どもたちを一生懸命育てているお母さんたちが、笑顔で過ごせるような集いの場を、一緒に広げていきませんか。

利用者の声

 もしも育ちあいの家に通っていなかったら・・・。

 きっと毎日の夕食の時間は、子どもにとっても私にとっても、苦痛で辛い時間となっていたことでしょう。 私の日常はこんな感じです。仕事が終わり、保育園へ18時に大慌てで迎えに行くと、上の子が全力で体当たりしてお出迎え。抱っこをせがんで泣きわめく下の子が、私の足にしがみつくのに構わないまま、片足を引きずりつつ上の子の荷物をまとめ、さっと日誌に目を通し、離れた棟にある下の子の荷物を取りに行き、庭で走り続ける上の子に靴を履きなさいと5回は声を張り上げ、二人をなんとか自転車にしばりつけて保育園を脱出。不思議なことに、私より後から迎えに来た親子が、無駄なくささっと準備をし、次々と先を越して帰っていくのです。

 この時点で既に体力も気力も消耗していますが、ここからが本番。甘えたい、お腹が空いた、と泣き叫ぶ我が子たち。時には下の子を片手で抱きかかえたまま、もう片方の手で包丁を持ち、フライパンを持ち、しゃもじを持ち、夕食を食卓に並べるだけで一苦労。食事が始まると、子ども達はお味噌汁を必ずこぼす、納豆は素手で鷲掴み、テーブルも床もぐちゃぐちゃ、雑巾を取ろうとしても両足に子どもが一人ずつ乗っているので一歩も動けない。イライラのボルテージはどんどん上がっているのに、まだこの後には、お風呂の悲劇とパジャマ着せの悲劇と歯磨きの悲劇が待っているのです。こうして帰宅してから寝かしつけまでの約2時間半、私は「こらー!」「いい加減にしなさい」「○○しちゃ駄目って言っているでしょう」と騒音公害も厭わず叫び続けるのです・・・。

 私はツライ!!

 こんなのは理想の子育てライフではない。既に限界だと自覚したとき、他人に頼ろうと決めました。そして育ちあいの家に連絡してみました。以前から夕べの集いの存在は知っていましたが、勇気がでなかったのです。うちの子達はよその子より食べこぼしが汚いから、嫌がられるのではないか、うちの保育園は泥んこで遊ばせるから、足の裏が真っ黒なのを見て汚いと嫌がられるのではないか、と心配していました。
 ところが、実際に行ってみると、なんだかとっても居心地が良いではありませんか♡♡♡心配していたのがウソのよう。泥んこのうちの子達を見ても誰もそれほど気にしていないみたいだし。なぜ育ちあいの家はこんなにほっとできるのでしょうか。

 一つ目には、こんなに甘えて良いのかと思うのですが、家事ストレスが無いことはすごくありがたいです。両ひざに乗ってくる子ども達を振り払わなくても、テーブルに座っているだけで、目の前に食事が並びます。私はそれを子ども達の口に運ぶだけ!食事中お味噌汁がこぼれれば、みんなで一緒に拭いてくれます。食後には、首からぶらんとぶらさがる子供を抱きかかえて立ち上がらなくても、いつの間にか食器は次々と下げられて、あっと言う間にきれいに。私はここでも座っているだけ。お皿一枚ないテーブルって、なんて気持ちが良いのでしょう!

 そしてここには、子育ての悩みを聞いてくれるママがいます。共感してくれるママがいます。奈津子さんはいつも的確なアドバイスをくれます。更に私が一番聞きたかった言葉、うちの育児は周りの誰よりも壮絶なのではないかといった疑問に対して、「そうだよ。大変だって言っていいよ!」と太鼓判を押してもらえました。毎日の頑張りを認めてもらえたことで、育児疲れの私の心は一番慰められました。

 それから何と言っても、子ども達に怒りと大声をぶつけ無くて済む安堵感。それどころか、絵本を読んであげられる程の時間と心の余裕。私たち親子の夕方の過ごし方は、劇的に変わりました。育ちあいの家に行くことは子ども達もいつも楽しみにしています。お母さんは明らかにいつもより優しいし、同年代のお友達と一緒にご飯を食べてお風呂に入るのは特別な感じがするようで、ここでは笑顔で良い子で過ごしてくれます。

 はじめは行くことをためらっていた育ちあいの家。今では私たち親子が心から安らげる場所になりました。奈津子さんや皆さんへの恩はひと言では語り尽くせませんが、将来何かの形で子ども達に返していくことができたらなと思っています。

 妊娠9ヶ月の頃です。上の娘が2歳のイヤイヤ期に赤ちゃん返り。重い体と大きくなったお腹を抱えながら私はこのまま2人育児なんてできるのだとうかと漠然と不安に思ったのでした。しかし、そういった不安は「みんな不安なものよ。なんとかなるわよ。もっと大変な人がいるんだから。」と自分に言い聞かせたり、他人から言われたりでした。そんな時、偶然SNSで育ちあいの家を知りました。

 実際に行ってみると、とても居心地がよく、少し見に行くつもりが5時間もいました。「何ヶ月になったら利用していいですか?」「上の子はダメですよね?」そんな質問をしました。すると、「何ヶ月だっていいよ。もちろん上の子も」と答えてくれました。今までどこかに支援をお願いすると必ずと言っていいほど”条件”がついていたのです。そして、その条件に合わず支援を受けることができないこともありました。なので、ついつい支援をしてもらえる条件を聞くようになっていたのです。奈津子さんの答えを聞いて、驚くのと同時にすごく安心したのを覚えています。

 育ちあいの家はとにかく母に優しいのです。母を大事にしてくれるのです。初めはそのことに驚きました。知らず知らずこども中心で生きてきて、まずは子どもというのが当たり前になっていたのです。支援センターや子育て講座に行っても子どものためにリトミックをしたり、ベビーマッサージを習ったり、食育を学んだり。その都度、こうした方がいい、こうしなきゃ、も知らずに増えていたのでした。でも、育ちあいの家で母がゆっくりご飯を食べるために、子どもの面倒をみたり、抱っこしてくれたりします。「いつぶりだろう。あたたかいご飯と味噌汁を食べることができたのは…。両手が空いてきちんと食事をとることができたのは…。」と涙がでました。

 育ちあいの家に行くようになり、自分が優しくされることで余裕ができ、子どもにも余裕をもって接することができ、笑顔で自宅に帰るようになりました。家で2人の子育てをしていると、子どもに感情的になってしまったり、主人の帰りを今か今かと待ちわびてしまい、主人が玄関を開けた瞬間にイライラをぶつけたり、「あれして、これして」と要求をしてしまいます。しかし、育ちあいの家にいった後は、ニコニコしているので、主人も「助かるなあ」なんて言って、夫婦の関係も良くなりました。

 このような場を作ってくれた奈津子さん、そして、ご支援くださる応援会員の皆さまには感謝してもしきれないです。ご支援していただいたお気持ちは、自分自身、そして子育てに活かし、また他の方を支援できるように努めていきたいと思っています。

応援会員さんの声

 『ご縁』という出逢いに導かれ、気付けば育ちあいの家応援会員となって3年目を迎えました。 毎回ニュースレターを楽しみにしている者のひとりです。

 西野奈津子さんとの出逢いは、「子育てこころサポーター養成講座」の受講がきっかけです。当時、埼玉県居住で子育て経験も保育の経験も全くない自分が何故鎌倉へ? 信頼する友人の薦めが発端ですが、コレもご縁ですね、迷わず通うことを決めていました。

 講座の内容は、その時自分に必要なものばかりで、とても勉強になりました。楽しい講座でした。 そんなご縁で鎌倉の地と繋がり、育ちあいの家で開催される様々な講座に参加させていただいております。子育てとは無縁の私が、子育て支援活動に惹かれたのは、奈津子さんの「日本一幸せなお母さんを増やす」という理念に共感したからです。 子育て中の友人達の話を聴いてきた中で、お母さんの疲弊ぶりが心身共に感じられ、何か出来ることはないものかと思っていたからだと思います。人を幸せにするにはまず自分から、という思いとも重なったのかもしれません。

 豊かな愛が溢れるこの育ちあいの家に集う方々は、同じ波動が引き合うように、皆ココロに秘める揺るがない志が輝いていて、私はいつも良い刺激をいただいております。 そういった意味でもこの育ちあいの家は、今後も欠くことの出来ない存在感と、大きな役割を担う場所となるのだと思います。わたしは、奈津子さんの握ってくれるおむすびを食べるのが好きなだけですけど!『ご縁』をありがとうございます!  

 「日本一幸せなお母さんをふやす」これは育ちあいの家のスローガンです。西野さんからスローガンに込めた想いを聞いたとき、じわーっとあたたかい気持ちが溢れてきました。「え?そんなの机上の空論でしょ?」「理想と現実は違うよ」そんな声もあるでしょう。しかし、私はその声には賛同できません。なぜなら、すでに産声をあげ、一歩ずつ着実に成長しているからです。

 毎回驚くのです、育ちあいの家の”空気”が温かいことに。”なぜだろう”と考えました。「大丈夫。一緒に乗り越えていこう。そしてみんなで幸せになろう。」そんなエネルギーの交換が育ちあいの家で展開されているのです。それがなんとも温かく、場の心地よさに繋がっているのです。

 しかし、「どうして僕は”育ちあいの家”に惹かれるんだろう…」と不思議に思い考えてみました。すると、在りし日の思い出が蘇ってきたのです。僕は3歳から6歳まで、実家の2軒隣に住むおばちゃんに預けられ育ちました。学校のチャイムが鳴ると、ランドセルを背負って、おばあちゃんちまでダッシュ。家のチャイムを鳴らさず、鍵の空いた玄関を勢いよく開け、叫ぶんです。「おばちゃーん!俺帰ったよー!」ドスドスと上がり込み、今に向かうと、古びた革製の回転椅子に座るおばちゃんがこっちを振り返っていうんです。「おかえり〜」と。友達とケンカして泣いて帰るに日は、黙って100円握らされ、「たい焼き買っておいで」とポンと背中を押してくれるんです。だから、両親が家にいなくても、淋しいと思ったことは一度もありません。僕にはおばちゃんちがあったからです。「おかえり」と出迎えてくれるおばちゃんがいたからです。あの4年間は、私にとって宝物です。両親には感謝しかありません。

 育ちあいの家は僕にとってもう一つの「おばちゃんち」なのかなって。辛い時、苦しい時に「おかえり」って迎えてくれる場所なのかなって。そう感じるのです。あの日、おばちゃんが僕にしてくれたことを、育ちあいの家を通じてお返ししていきたいと思います。

ご寄付をいただいた応援会員さんには、育ちあいの家の様子をお伝えするニュースレター(年4回)とお礼の品をお送りしています。